2010年1月20日
現象学に根ざした方法に基づく、まさに独自の社会学だが、フッサールの影響下にあるということでは、フィーアカント、知識社会学や哲学的人間学などで知られるシェラー、「視界の相互性」について論じたリットなどの業績がまず注目される。
こうした人々の業績を現象学と社会学の名のもとに考察することもできるが、今日、現象学的社会学という場合には、フッサールとウェーバーの2人からとくに大きな影響を受けたシュッツの業績が注目されている。
シュッツはベルクソン、ジェームズ、サムナー、クーリー、タマスなど多くの人々からも影響を受けている。
フッサールのアプローチと方法は「事象そのものへ」ということばによく表れている。
フッサールの後期思想に入る生活世界論、シュッツの多元的現実論などが現象学的社会学のモチーフと方法としてとくに注目される。
シュッツの流れにたつバーガーやルックマンの仕事、さらにシュッツの影響を受けてもいるガーフィンケルのエスノメソドロジーethnomethodologyなどを現象学的社会学の場面と文脈において理解することもできる。
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2009年12月29日
それらを支配する基本原理として考えられたのは、陰陽二気と木火土金水の五行(ごぎょう)に基づく陰陽五行説であった。
日本文化のなかにもこの説の痕跡(こんせき)を多くみいだすことができる。
陰陽二つの対立物や、それらが太極(たいきょく)から分かれたとして、二元論を一元論に還元することは、ギリシアの説とも類似するが、ギリシアに始まる西洋の対立概念が互いに相いれない厳しい対立であるのに対し、陰陽の場合は相補的・相対的である点が異なっている。
ギリシアの四元素説は五行説と比較されるが、四元素が基本物質としての色合いが強いのに対し、五行の場合は性質や機能の面が重視された。
そして中国では、ギリシアの原子論のような考えは生まれなかった。
中国では、人間も自然界の存在の一つとみなされたから、陰陽五行説は王朝の交代などの社会現象や人体の生理現象にも適用された。
それに対し、西洋では、人間と自然との関係もまた、相対するものとしてとらえられ、西洋の科学技術の発達の歴史は、自然の征服の歴史でもあったが、自然破壊や環境汚染が進む今日、中国における人と自然との関係のとらえかたをもう一度見直す必要がある。
陰陽五行を説く陰陽家は、戦国時代に生まれた諸子百家の一つであるが、人間を自然界の存在の一部とみなす考えは、やはり諸子百家の一つの道家(どうか)において顕著である。
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